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夏の着物のお手入れ [ 2009/09/01 ]
8月も終わり、なんだかあっという間に夏が終わってしまったような気配です。総選挙も終わり少しでも景気がよくなるとよいですねえ。
さて、今回は夏の着物のお手入れについてです。
夏に着用した着物は結構汗による変色が後になって出てくる場合が多く、片付ける前の一手間であとのダメージがかなり変わってきます。十分風を通して乾かしてから片付けるのは当然ですが少し一手間をかけてみてはいかがでしょう。
まず、衿ですが、たっぷりとベンジン等揮発を含ませた手拭い等で汚れているところを中心にしっかりふき取ってください。このとき気をつける事は、まず衿先等で色が取れてしまわないか試すこと。それと、掛け衿全体がぬれるくらいしっかりと揮発をつけることです。あとは手早く風を送って乾かしましょう。間違ってもドライヤーなどで熱を加えないように。
次に脇、胸、帯下です。この部分は汗によるシミが多くみられる部分です。汗は揮発では十分に落ちません。まず乾いた手拭いを着物の下に敷き、上から固く絞った手拭いでたたくように乾いた手拭いに汗を移すようにします。水による処理をした場合はドライヤー等で濡れている部分の周りから中心にむかって順に乾かしていくとシミになりにくいです。
以上のような一手間を掛けるだけでも大分違ってきます。ただ、見た目で汗によるシミが既についている場合は石鹸等で洗う必要がありますので、お近くの呉服店か悉皆屋に持って行ってください。当然弊社へ送っていただいても結構ですよ。
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